Myfxbook統計の読み方:Profit Factor 1.25の口座例

Myfxbookのページを見れば、その取引口座が実際にどう推移してきたかがわかります。ただし、どの数字も一つだけでは全体像を語りません。GainはAbsolute Gainと、ドローダウンはリターンと、Profit Factorは取引回数と並べて読みましょう。エキスパートアドバイザー(EA)のリアル実績が信頼に値するのは、これらの数字が互いに矛盾しないときだけです。

以下では、確認する価値のある順に統計を見ていきます。検証で何が証明されるか、GainとAbsolute Gain、ドローダウン、Profit Factor、Expectancy、取引回数、口座の運用期間、曲線の形です。主な例は実在の口座ではなく説明用の口座で、勝ち取引60%、平均利益+50ドル、平均損失−60ドルとします。

Myfxbookでわかること、わからないこと

MyfxbookはMetaTraderの口座に接続し、その取引履歴から統計を作成します。そのためスクリーンショットやバックテストよりはるかに偽造しにくいのですが、まず二つの検証マークを読んでおく価値があります。

表示確認できること確認できないこと
Track record(取引履歴)履歴が業者の履歴と一致戦略が今後も機能すること
Trading privileges(取引権限)登録者がマスターパスワードを保有宣伝中のEAが取引したこと

口座がリアルかデモか、どの業者で取引しているかも確認しましょう。デモ口座の約定はリアルと同じではなく、別の業者のリアル口座では約定が異なることがあります(詳しくはFXのスリッページと注文の約定をご覧ください)。

GainとAbsolute Gainの違い

この二つのパーセンテージは、それぞれ別の問いに答えます。

  • Gain(収益率)は戦略の成績を示します。Myfxbookは時間加重収益率(TWR)を使います。各取引の利益をその取引を開始した時点の残高と比べて測るため、入金や出金で数字がゆがみません。
  • Absolute Gain(絶対収益率)は、入れたお金がどうなったかを示します。総利益を総入金額で割った値で、入金や出金がいつ行われたかは考慮しません。

開始後に入出金がなければ、二つの数字は近い値のままのはずです。離れていくときは、まず資金の動きを確認しましょう。理由は二つの簡単な例でわかります(当サイト独自の計算で、Myfxbookの数字とはわずかに異なる場合があります)。

起きたことGainAbsolute Gain
1,000ドルが20%増、9,000ドル入金、その後10%減。残高:9,180ドル+8%−8.2%
10,000ドルが15,000ドルに増加、14,000ドル出金、その後50%減。残高:500ドル−25%+45%

最初のケースでは、所有者は10,000ドルのうち820ドルを失いましたが、Gainはプラスのままです。好調な月は残高が少なく、不調な月は残高が多かったからです。二つ目は逆で、所有者は最終的に4,500ドルのプラスですが、Gainはマイナスです。好調な月は残高が多く、不調な月は残高が少なかったからです。どちらの数字も間違いではありません。それぞれのそばに、もう一方の数字と入出金の一覧が必要なだけです。

ロボットのページに載っている月間リターンにも同じ注意が必要です。MyfxbookのMonthlyの数字は、総収益に至る複利の月率です。過去をならした値であり、予定表ではありません。十二倍すればその結果が得られるとは考えないでください。

Drawdown:口座はどこまで下がったか

Drawdown(ドローダウン)は、高値から次の安値までの下落を測ります。この戦略を持ち続けることがどんな体験だったかを教えてくれる数字です。Myfxbookのヘルプによると、口座ページの数字は三つの計算のうち最も高い値です。

  • End-of-day(日末):各日の終わりにまだ保有している取引の含み損を含めます。
  • Intraday(日中):更新のたびに口座のEquityを確認します。
  • Growth(成長):TWRの計算式を使い、各日のGainをそれ以前の最高のGainと比較します。

ドローダウンのチャートに反映されるのはEnd-of-dayとGrowthの値だけなので、口座ページの数字はチャート上のどの値よりも高いことがあります。また、Intradayの確認は更新に左右されるため、二回の更新の間に起きた下落は数えられない場合があります。

もう一つ知っておきたいのは、MetaTrader 5のヘルプが定義するBalance(残高)とEquity(有効証拠金)の違いです。

ドローダウン計算対象隠し得るもの
Balance決済済みの取引のみ保有中の負け取引
Equity決済済みの取引と含み損益はるかに少ない:含み損も含まれる

グリッドやナンピンのシステムのように負け取引を持ち続ける戦略では、Balanceはなめらかでも、Equityはずっと深く下落していることがあります。そのため、比べるべきなのはEquityのドローダウンです。

読むときは三つの点を覚えておきましょう。

  • これまでの最悪であり、起こり得る最悪ではありません。実績が長いほど最大値が深くなることが多く、次のドローダウンが前回を超えることもあります。
  • 回復には下落以上の値が必要です。−25%の後は元に戻るのに+33%、−50%の後は+100%が必要です。
  • 金額に置き換えましょう。誰にでも安全なパーセンテージはありません。自分の資金、自分のポジションサイズとリスク上限で、その損失の間もロボットを動かし続けられるかを考えましょう。

口座を比較するときは、ドローダウンに対するリターンを見ます。MetaTraderではこれをRecovery Factor(リカバリーファクター)と呼び、純利益を最大ドローダウンで割って求めます。

Profit FactorとExpectancy

Profit Factor(プロフィットファクター)は総利益を総損失で割った値です。値が1なら両者は等しいことを意味します。Expectancy(期待値、MetaTraderではexpected payoff)は一回の取引の平均結果で、純利益を取引回数で割って求めます。100回の取引での例は次のとおりです。

統計計算結果
総利益60 × 50ドル3,000ドル
総損失40 × 60ドル2,400ドル
Profit Factor3,000ドル ÷ 2,400ドル1.25
Expectancy0.60 × 50ドル − 0.40 × 60ドル一回+6ドル

余裕は見た目より小さいものです。平均利益と平均損失がこの例のままでも、勝率が55%なら、Expectancyは一回あたりわずか+0.50ドルです。

また、どちらの数字も取引の順序を考慮しません。同じ100回の取引を10,000ドルの口座で考えてみましょう。三回勝って二回負ける流れを繰り返すと、最悪の下落は120ドル、約1.2%です。40回の負けを先に置くと、口座は回復するまでに2,400ドル、つまり24%下落します。どちらの場合もProfit Factorは1.25、Expectancyは+6ドルです。

さらに、これらの数字は通常、決済済みの取引から計算されます。大きな含み損を抱えた口座でも、その損失がまだ確定していないため、高いProfit Factorを示すことがあります。だからこそ、Profit Factorは必ずEquityのドローダウンと並べて読む必要があります。

では、1.25はよい数字でしょうか。一つの基準はありません。どれだけのドローダウンと引き換えの数字か、そして何より、どれだけの取引回数に裏付けられているかによります。

取引回数はいくつあれば十分か

小さなサンプルから得た平均は推定値にすぎず、大きく外れることがあります。独立した固定サイズの取引を前提に、サンプルサイズ別にこの一回+6ドルの95%範囲を示します(当サイト独自の計算です)。

取引回数一回あたりの95%範囲ゼロを含むか
100−4.6ドル~+16.6ドルはい
500+1.3ドル~+10.7ドルいいえ
1,000+2.7ドル~+9.3ドルいいえ

100回の時点では、この実績は優位性がまったくない戦略とまだ区別できません。計算式を知りたい方のために記すと、範囲は±1.96 × SD ÷ √nで、SDは一回の取引の標準偏差(ここでは53.9ドル)、nは取引回数です。

実際の取引リストは、これよりも信頼性が低いことがよくあります。EAが一つのバスケットで十件の注文を出して一緒に決済する場合、履歴には十行並びますが、実際には一つの判断です。グリッドやナンピンのシステムでは、取引ではなくバスケットを数えましょう。

口座の運用期間はどれくらいか

取引回数はデータの量を教えてくれます。運用期間は、そのデータがどれだけ異なる相場をカバーしているかを教えてくれます。静かな四半期一回分の千回の取引は、トレンド、レンジ、突発的なニュースを含む数年に分散した千回の取引ほど多くを語りません。

  • 実際の稼働状況を確認しましょう。長い空白がある古い口座は、運用期間から受ける印象ほど長く取引していません。
  • 直近の数か月を分けて読みましょう。好調な滑り出しが最近の不調を隠していることがあるため、月別の表を見ましょう。
  • 生存者バイアスを考慮しましょう。開発者は複数の口座を運用し、最も成績のよいものを宣伝できます。実績の長さは判断材料になります。運が何年も続くことは難しいからです。

曲線の形

チャートは、集計された数字がならしてしまうものを見せてくれます。Growthの線とEquity Growthの線を比べ、いくつかの簡単な問いを立てましょう。

見えるもの確認すること
非常にまっすぐなGrowth線Equityが大きく下にないか:含み損の可能性
利益の大半が一度の急騰少数の取引が結果を作っていないか
長い横ばいEAの停止か、取引機会がなかっただけか
傾きが次第に鈍化優位性の低下か、通常の停滞期か

なめらかな曲線は見ていて気持ちのよいものですが、それだけでは低リスクの証拠になりません。ぎざぎざでも下落の浅い曲線のほうが、健全な実績である場合もあります。

五分間チェック

  1. 検証マーク:リアル口座か、Track recordは検証済みか。
  2. GainとAbsolute Gain:差がある場合、入出金で説明できるか。
  3. Drawdown:Equityの数字はいくつか、その金額に耐えられるか。
  4. Profit FactorとExpectancy:コスト差し引き後、一回あたりいくら残るか。
  5. サンプル:その数字の裏に取引、またはバスケットがいくつあるか。
  6. 運用期間:実績に異なる相場と直近の数か月が含まれているか。
  7. 曲線:GrowthとEquity Growthは一緒に動いているか。

練習には当サイトの評価順のFX自動売買ロボットを使うか、カタログのすべてのEAをご覧ください。各ロボットのページには、Gain、Monthly、Drawdown、リアル取引の日数に加え、口座ごとのステータス(稼働中、停止、破綻)が表示されます。同じ問いはMyfxbookに限らず、どのトラッカーにも当てはまります。

よくある質問

MyfxbookのGainとAbsolute Gainの違いは何ですか?

Gainは時間加重収益率で、入出金の影響を除いて戦略を測ります。Absolute Gainは総利益を総入金額で割った値で、入れたお金がどうなったかを示します。二つが大きく異なる場合は、口座の資金の動きを確認しましょう。

Profit Factor 1.25はよい数字ですか?

総利益が総損失より25%大きいことを意味しますが、万能の基準はありません。取引回数やドローダウンと合わせて読みましょう。勝率60%、+50ドル、−60ドルの例では、100回の取引後の一回あたり+6ドルのExpectancyは、統計的にゼロと区別できません。

Myfxbookはドローダウンをどう計算しますか?

Myfxbookのヘルプには、End-of-day、Intraday、Growthの三つの計算が説明されています。口座ページの数字は三つのうち最も高い値です。ドローダウンのチャートに反映されるのはEnd-of-dayとGrowthの値だけなので、口座ページの数字はチャートより高いことがあります。

リアル実績を信頼するには何回の取引が必要ですか?

魔法の数字はありません。結果のばらつきに対して平均結果がどれだけ大きいかによるからです。この記事の例では、100回の時点でゼロは95%範囲の内側にあり、500回では外側にあります。グリッドやナンピンのシステムにはさらに注意が必要で、個々の注文ではなくバスケットを数えましょう。

Myfxbookの検証済み口座なら、結果は今後も続きますか?

いいえ。検証で確認できるのは、履歴が業者のデータと一致していることと、口座の登録者がマスターパスワードを保有していることです。将来の結果については何も示さず、過去の成績が将来の結果を保証することもありません。

まとめ

  • まず検証を確認し、それから各数字を単独ではなく対になる数字と並べて読みましょう。
  • Gainは戦略を、Absolute Gainはお金を測ります。その差は資金の動きで説明できます。
  • Equityのドローダウンは実際の深さを示しますが、起こり得る最悪ではなく、これまでの最悪です。
  • Profit Factor 1.25も一回+6ドルも、十分な取引回数の裏付けがなければあまり意味がありません。
  • 運用期間と曲線の形は、実績が異なる相場をカバーしているか、どのようにそこへ至ったかを示します。

初めての方は、まずトレードを始めるためのステップガイドをお読みいただき、次にFXの資金管理で取引サイズの決め方を学びましょう。

この記事は学習目的の情報であり、投資助言ではありません。例の口座は説明用です。過去の結果は将来の結果を保証するものではなく、レバレッジ取引には損失のリスクがあります。